習近平体制、
ビジュアルでわかる
権力の人脈

中国国家主席、習近平(シー・ジンピン)が2期目の指導部体制を整えた。汚職摘発を進め、長老の影響力を排除した習の右腕、王岐山は国家副主席に就いた。事実上の8人目の最高指導部メンバー(政治局常務委員)で、習からの信頼の厚さを考えれば、首相の李克強をしのぐ実質的なナンバー2と言ってよい。習の力がいかに強まったかは最高指導部メンバーを含む25人の政治局委員の構成をみれば一目瞭然だ。
(敬称略。監修 中沢克二編集委員)

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8900万党員の頂点、
「チャイナセブン」に権力集中

中国共産党は2016年末で8944万7000人の党員を抱える世界最大の政党だ。党員数はドイツの人口より多い。重要なのは200人強の中央委員による中央委員会で、この下に170人前後の中央候補委員が控える。高度な意思決定は総書記が招集する中央政治局会議と中央政治局常務委員会が担う。「チャイナセブン」と呼ばれる最高指導部の政治局常務委員は現在7人。これを含む政治局委員は25人いる。ヒラの政治局委員でも副首相級の権力者である。

指導部の顔ぶれ

総書記
政治局常務委員
政治局委員
取材・制作
中沢克二、犬童文良、清水明、久能弘嗣
写真
三村幸作、小高顕、柏原敬樹

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