米国の分断、修復できるか
バイデン政権の
顔ぶれ
2021

米国の第46代大統領に民主党のジョー・バイデン氏が就任しました。バイデン氏を支える政権幹部には女性や黒人などが並び、トランプ前大統領が深めた米国の分断修復に挑みます。

大統領

President
ジョー・バイデン

ジョー・バイデン

Joe Biden

超大国の最高司令官。40年を超える国政経験があり、気さくで親しみやすい人柄で知られています。私生活では妻、娘、息子を相次いで亡くすなど苦労を重ねました。特に外交には思い入れが強く、各国の政治家と幅広い人脈があります。激しい党派対立の中で、世界最多の感染者数を抱える米国の新型コロナ対策など難題に取り組みます。

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副大統領

Vice President
カマラ・ハリス

カマラ・ハリス

Kamala Harris

女性、黒人、アジア系で初の副大統領。がん研究者の母親、経済学者の父親のもと育ち、幼少期から公民権運動に参加しました。サンフランシスコ地区の検察官をへて、上院議員になりました。趣味は料理で、得意料理はローストチキン。

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大統領首席補佐官

Chief of Staff
ロン・クレイン

ロン・クレイン

Ron Klain

ホワイトハウスの要です。バイデン氏とは30年以上の付き合いで、官僚機構にも精通する最側近です。エボラ出血熱への対応を指揮し、感染を抑え込んだ実績が知られています。大統領に最も近い存在として、新型コロナと経済を巡る危機の脱却に取り組みます。

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大統領補佐官
(国家安全保障担当)

National Security Advisor
ジェイク・サリバン

ジェイク・サリバン

Jake Sullivan

オバマ政権で当時のバイデン副大統領の国家安保担当補佐官を務めました。2015年のイラン核合意取りまとめに携わった経験があり、バイデン政権では合意に復帰する考えを示しています。豊富な実務経験で国際協調路線への回帰をリードする役割を担います。

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行政管理予算局長

Director of the Office of Management and Budget
ニーラ・タンデン

ニーラ・タンデン

Neera Tanden

幼少期に政府の支援を受けつつ、インド系移民のシングルマザーの母に育てられたことから「米国民の苦労を理解している」(バイデン氏)と評されています。オバマ政権時には医療保険制度改革法策定に関わりました。左派系シンクタンク「アメリカ進歩センター」所長を務めている時に来日し、安倍晋三首相(当時)と面会したこともあります。

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環境保護局長官

Environmental Protection Agency Administrator
マイケル・リーガン

マイケル・リーガン

Michael Regan

クリントン、ブッシュ両政権時に約10年にわたって環境保護局に勤務し、環境分野に精通しています。バイデン政権肝煎りの環境政策に携わります。ツイッターには息子・マシューくんの写真をよく投稿しています。

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米通商代表部(USTR)代表

US Trade Representative
キャサリン・タイ

キャサリン・タイ

Katherine Tai

「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)」の実施法案を巡り、共和党と交渉を重ねて議会承認にこぎつけた実績が有名です。オバマ政権のUSTRで中国担当を務めた実務家で、懸案となっている中国との貿易問題に取り組みます。中国の大学で英語を教えた経験があり、中国語も流ちょう。

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国家情報長官

National Intelligence Director
アブリル・ヘインズ

アブリル・ヘインズ

Avril Haines

女性初の国家情報長官で、情報機関を統括する役目を担います。中央情報局(CIA)の元副長官で、国家安全保障担当次席大統領補佐官を務めた経験があります。柔道をたしなみ、パイロット免許を保有しているなどユニークな面も知られています。

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米中央情報局(CIA)長官

Director of the CIA
ウィリアム・バーンズ

ウィリアム・バーンズ

William Burns

情報活動の指揮をとります。駐ロシア大使などを歴任し、約30年の外交官経験があります。オバマ政権では国務副長官を務め、イラン核合意に向けた交渉に携わりました。特にロシアについて知見があるとされています。

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国内政策会議委員長

Director of Domestic Policy Council
スーザン・ライス

スーザン・ライス

Susan Rice

医療、教育、移民など内政全般を指揮します。国連大使や国家安全保障担当の大統領補佐官を歴任し、外交分野に明るいことで知られます。バイデン夫妻と親しい関係で、当初から要職での起用が予想されていました。

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大統領経済諮問委員会(CEA)委員長

Chairperson, Council of Economic Advisers
セシリア・ラウズ

セシリア・ラウズ

Cecilia Rouse

経済政策の司令塔として失業や所得格差の解決に取り組みます。米プリンストン大の教授で、アフリカ系女性。専門は労働経済学で、オバマ政権時に大統領経済諮問委員会のメンバーを務めていました。心理学者だった母親の勧めで経済学の道を選び、「あらゆる視点から労働市場を研究することに没頭した」と語っています。

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国務長官

Secretary of State
アントニー・ブリンケン

アントニー・ブリンケン

Antony Blinken

外交のかじ取り役を担います。クリントン、オバマ両政権で外交の要職を歴任しました。バイデン氏と親交が深く、側近中の側近。同盟関係の再構築を唱えており、国際協調への回帰をめざします。趣味はギターで、音楽配信サービス「スポティファイ」で自身のバンド「エイブリンケン」の曲を配信しています。

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財務長官

Secretary of the Treasury
ジャネット・イエレン

ジャネット・イエレン

Janet Yellen

新型コロナ対策や税財政改革、銀行改革といった重責を担います。2014年から4年間、米連邦準備理事会(FRB)議長を務め、国内外の金融界だけでなく、政界でも豊富な経験を持っています。経済構造改革へ、古巣FRBとの連携が期待されています。夫はノーベル賞経済学者のジョージ・アカロフ氏。

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国防長官

Secretary of Defense
ロイド・オースティン

ロイド・オースティン

Lloyd Austin

安全保障政策の要です。元陸軍大将で、約40年の軍歴を持っています。アフガニスタンやイラク戦争に従軍し、中東地域を統括する司令官を務めた経験があります。アジア太平洋から欧州までの同盟再建と刷新に取り組みます。

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司法長官

Attorney General
メリック・ガーランド

メリック・ガーランド

Merrick Garland

トランプ氏を巡るさまざまな疑惑や、バイデン大統領の息子・ハンター氏の捜査などに着手するか判断を迫られることになりそうです。2016年にはオバマ政権から連邦最高裁判所判事に指名されたものの、承認されませんでした。連邦検察官を務めた経験もあり、1995年に起きたオクラホマシティーの連邦ビル爆破テロなどの捜査に関わりました。

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農務長官

Secretary of Agriculture
トム・ビルサック

トム・ビルサック

Tom Vilsack

中国との貿易戦争で疲弊した農家の救済などに取り組みます。オバマ政権でも農務長官を務め、農業団体によく知られています。環太平洋経済連携協定(TPP)交渉では日本に農産品の市場開放を求めました。

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商務長官

Secretary of Commerce
ジーナ・レモンド

ジーナ・レモンド

Gina Raimondo

安全保障の観点から、ハイテク分野で対中国政策を担います。ベンチャーキャピタルを創業した後、東部ロードアイランド州の財務長官となり年金改革を主導しました。同州の知事も務め、新型コロナウイルス流行時にPCR検査拡大に取り組み、手腕が評価されました。

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厚生長官

Secretary of Health & Human Services
ハビエル・ベセラ

ハビエル・ベセラ

Xavier Becerra

新型コロナウイルスの収束という重責を担います。母親がメキシコからの移民の中南米系で、家族の中で初めて4年制大学を卒業しました。オバマ政権では医療保険制度改革法成立に尽力しました。

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運輸長官

Secretary of Transportation
ピート・ブティジェッジ

ピート・ブティジェッジ

Pete Buttigieg

バイデン政権看板の環境・インフラ政策を担います。環境対策に熱心で、電気自動車の普及推進を重点施策に挙げています。ハーバード大卒でアフガニスタンへの従軍経験があります。民主党の予備選で初戦に勝ったことで注目を集めました。同性愛者だと公言しており、パートナーは中学校教諭です。

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国土安全保障長官

Secretary of Homeland Security
アレハンドロ・マヨルカス

アレハンドロ・マヨルカス

Alejandro Mayorkas

移民問題などを担当します。キューバ出身で、1歳の時に家族とともに米国に逃れました。中南米系、移民出身者として初めての国土安全保障長官となります。トランプ氏の公約だった「国境の壁」建設をはじめとする強硬的な対移民政策の撤回が予想されますが、保守派と左派の間で微妙な舵取りが求められそうです。

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国連大使

Ambassador to the United Nations
リンダ・トーマスグリーンフィールド

リンダ・トーマスグリーンフィールド

Linda Thomas-Greenfield

ジャマイカとナイジェリア、スイス、パキスタンで国務省の任務を担い、オバマ政権ではアフリカ問題担当の国務次官補を務めるなど豊富な外交経験を持ちます。趣味は料理で、米南部の煮込み料理「ガンボ」が得意です。

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大統領特使
(気候変動問題担当)

Special Presidential Envoy for Climate
ジョン・ケリー

ジョン・ケリー

John Kerry

新設された目玉の気候変動問題を担当するポストです。民主党の重鎮で、2004年の大統領選では民主党の候補でした。温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」を取りまとめた経験が知られています。

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