首相
日本の内政・外交の方針を決める内閣のトップで、自衛隊の最高責任者でもあります。岸田文雄さんは初代の伊藤博文から数えてちょうど100代になります。
総務相
地方の行財政や消防、情報通信など幅広い仕事をしています。テレビの放送行政も担っています。金子恭之さんは岸田派で岸田文雄さんを支えてきました。
法相
法律でまず思い浮かぶのは刑法や民法でしょう。担当する大臣には弁護士など法律の専門家が多く就いてきました。古川禎久さんは旧建設省の官僚OBです。
共同
外相
日本外交の顔であり、歴代政権は首相候補を起用してきました。岸田文雄さん、河野太郎さんも務めてきたポストです。茂木敏充さんが引き続き務めます。
財務・金融相
麻生太郎さんの後任です。鈴木俊一さんは麻生派に属し、総裁選で岸田さんの推薦人代表を務めました。鈴木善幸元首相の長男で、麻生さんの義弟にあたります。
文部科学相
教育や科学技術、スポーツ、文化振興を担います。ANAで会社員生活を送った末松信介さんは参院議員で、地方議員の経験から「地方の声」を重視します。
厚生労働相
コロナ対策で医療体制の拡充を担う重要ポストです。年金や介護の責任者でもあります。後藤茂之さんは自民党でコロナ対策を議論し、実務能力が高いと評判です。
共同
農相
農業、林業、水産、畜産などの政策を担当します。金子原二郎さんの父の岩三さんは中曽根内閣で農相を務めており、親子での農相就任となりました。
経済産業相
産業政策から貿易、エネルギー政策を担います。脱炭素に向けた原子力発電所と再生可能エネルギーのあり方が課題です。萩生田光一さんは安倍晋三さんの側近です。
国土交通相
道路や鉄道など公共事業を担当するポストです。太田昭宏さん、石井啓一さん、赤羽一嘉さん、斉藤鉄夫さんと4代続けて公明党の国会議員が就きます。
環境相
政府は日本が排出する温暖化ガスを2050年までに実質ゼロにする目標を掲げます。経済産業相と連携して戦略づくりを進めます。山口壮さんは元外交官です。
共同
防衛相
国防政策を担うのは商社マンから政界に転身した岸信夫さんで、再任となります。外務副大臣や自民党外交部会長などを歴任した安保通で、実兄は安倍晋三さんです。
官房長官
内閣の要のポストです。平日は毎日記者会見があり政権のスポークスマンとなります。松野博一さんは細田派の事務総長を務め、ほかの派閥との人脈も深いです。
デジタル相
菅政権で新設されたポストで岸田政権も引き継ぎます。9月にはデジタル庁が発足しました。20人の閣僚のなかで最年少の牧島かれんさんが担当します。
復興相
東日本大震災からの復興に取り組む役職です。西銘恒三郎さんは沖縄県出身で沖縄政策に明るく、沖縄・北方相も兼ねることになります。
共同
国家公安委員長
国家公安委員長は昔、自治相が兼務していました。警察庁を管理する仕事です。二之湯智さんは竹下派に所属する参院議員で、地方行政にも詳しいです。
共同
少子化相
総裁選で岸田文雄さんと争った野田聖子さんは少子化対策を担当する閣僚になります。子どもの問題に取り組む国の組織をどうするかも検討します。
経済財政・再生相
岸田政権の最大の難題はコロナ対策で、初入閣の山際大志郎さんが担います。幹事長の甘利明さんと親しい関係です。経済財政諮問会議もお膳立てします。
経済安全保障相
岸田文雄さんが新設した目玉閣僚です。衆院当選3回の小林鷹之さんが就きます。岸田さんが総裁選で掲げた「経済安全保障推進法」づくりに取り組みます。
ワクチン相
ワクチン接種の調整を担います。11月にも2回のワクチンが希望者に行き渡る見通しで、3回目の接種の進め方も大きな課題になります。
万博相
2025年の大阪・関西万博に向けた準備が仕事です。特措法に基づく期限つきのポストです。若宮健嗣さんは竹下派に属し、外相の茂木敏充さんと近い関係にあります。
共同