閣僚交代 横顔をみる 岸田政権多難な再出発

岸田文雄首相は12月14日、自民党安倍派に所属する松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、鈴木淳司総務相、宮下一郎農相の交代に踏み切りました。党内の政治資金問題を受けたもので、いずれも後任に閣僚経験者を充てました。人事の刷新で局面打開をめざしますが、難しいとの見方が党内に広がっています。

新しい閣僚

は衆院当選回数 は参院当選回数  (敬称略)

総務

3度目の入閣となります。これまでも「ピンチヒッター」での起用で、今回も3カ月余でかつての職場に戻ることになります。初代首相の伊藤博文を高祖父に持ちます。

松本剛明

まつもとたけあき 松本剛明

年齢
64
麻生派
選挙区
衆院兵庫11
8

農林水産

選挙区・熊本の地元紙記者や、県議を経て国政に転じました。菅義偉内閣で地方創生相を務めて以来の登板です。2016年の熊本地震では自宅が被災しました。

坂本哲志

さかもとてつし 坂本哲志

年齢
73
森山派
選挙区
衆院熊本3
7

経済産業

経済産業省の官僚から政界入りしました。転身後は党農林部会長や農相を歴任。3カ月前までは法相を務め幅広い政策に通じます。かつては石破派所属でした。

斎藤健

さいとうけん 斎藤健

年齢
64
無派閥
選挙区
衆院千葉7
5

官房

防衛、経済財政、農林水産、文部科学、外務に次いで6つめの閣僚ポストに就きます。岸田派の「座長」を務め、将来の首相候補の一人といわれています。

林芳正

はやしよしまさ 林芳正

年齢
62
岸田派
選挙区
衆院山口3
1 5

派閥ごとの
閣僚・副大臣・政務官の人数

単位:人 / 総数:66 

安倍派は
15人から5人に減った