社会保障費は20兆円増えた 平成の30年間

2018年度の政府予算案は過去最大の97.7兆円。平成が始まった1989年度とどう変わったのか、比較した。

予算総額100兆円目前、30年で1.6倍

公共事業費

その他(教育、防衛など)

地方交付税交付金

社会保障費

国債費

兆円

18年度予算案は100兆円目前。平成の30年で歳出規模は37兆円増え、1.6倍になった。とりわけ、社会保障費が3倍、借金返済にあてる国債費は2倍に拡大した。

超高齢社会、社会保障費が膨張

兆円

社会保障費が歳出に占める割合は18%から33%に膨らんだ。額にして約20兆円の増加だ。65歳以上の人口が右肩上がりで増え、今や4人に1人が高齢者。年金、医療、介護への支出が増えた。

公共事業費、平成の初めと同水準に

兆円

公共事業費は89年度、歳出の10%を占めた。90年代半ばにピークを迎え、18年度は6%に縮小。国土交通省の調査では、建設業者数は51万から47万に減っている。

教育と防衛、公共事業に迫る

1989年度

2018年度

兆円

当初予算ベースで公共事業費に迫る規模になったのが、教育・科学関係と防衛費だ。教育は89年度と比べれば1.1倍で5000億円増。防衛費は1.3倍で1兆3000億円増。

18年度予算案では、安倍政権が「人づくり革命」として力を入れる教育は5.4兆円、防衛費は過去最高の5.2兆円を計上した。

取材・制作
飛田臨太郎、藤川衛、久能弘嗣

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