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億ドル
億ドル
億人
ゲーム機が 消える?
グーグル参入の衝撃
ソニーとMicrosoftは17日、戦略的提携で合意したと発表しました。ゲーム機の勢力争いで激しいつばぜり合いを続けてきた両社。その提携は変革期を迎えたゲーム産業を象徴します。台風の目は、Googleが3月に披露した新しいゲームサービスです。
遊びが変わる
Googleが仕掛けるクラウド革命
Google参入
ゲームファンが注目するのが、Googleのクラウドサービス「Stadia」。クラウド技術は音楽や映画の業界地図を一変させました。ゲームでも革命を起こしそうです。
100万人と遊ぶ
クラウドゲームはデータセンターの超高速処理で映像を描き出します。人気のバトルロイヤルなら、1度に100万人が戦えるかも。
地球よりも広い
地球よりも広く、遊びきれないゲーム空間が作れます。草木が生え、雨が降り、生きものが息づく自然な世界も生み出せます。
20兆円の争奪戦
ゲームが注目されるワケ
市場が大きい
ゲームには世界中で多くのお金が集まります。音楽や映画よりも稼げる市場です。
成長が速い
世界の市場規模は右肩上がり。2021年には1800億ドル(約20兆円)になる見通しです。
スマホ消費の主役
スマートフォンも課金収入はゲーム頼み。アプリ経済圏の急成長はスマホゲームが支えています。
動画でも主役
YouTubeやTwitchのゲーム動画の視聴者数は、世界最大級の映像配信サービスであるNetflixの有料会員を上回ります。
ハイテク登竜門
ゲームは最新技術のインキュベーターです。豊富な資金とアイデアで技術を生かし、社会に送り出します。
GAFAが飲み込む
IT巨人がゲームで激突
クラウドゲーム「Stadia」を発表。19年中に米国や欧州で開始予定。
定額制のゲームサービス「Apple Arcade」を発表。
3月にFacebook上でゲーム関連の動画などを集めたタブを新設。
クラウドゲームを開発中と一部報道。
資金力は
ケタ違い
ソニーや任天堂は10倍以上の規模を持つ新たなライバルに挑みます。体力勝負では勝ち目がありません。
ゲーム機が消える?
必要なのはネットだけ
クラウドは
ゲーム機要らず
クラウドゲームは映像や操作情報を処理するゲーム機が要りません。ゲームソフトを買ったり、ダウンロードしたりする必要もありません。
ゲーム版Netflix
映像や操作情報はサーバーが処理します。ゲーム映像はNetflixと同じストリーミング配信で表示します。5Gならさらに快適に遊べます。
どこでも
自由に
テレビ、スマートフォン、パソコン――。好きな端末で遊べます。新しいゲーム機を買い替える必要はありません。
業界の旗振り役のソニーやMicrosoftもクラウドに着手済みですが、IT巨人の参入で次の一手を迫られています。
崩れる勢力図
クラウドゲームはデータセンターや動画サービス、コンテンツ開発力を結集する総力戦です。生き残りをかけて、ソニーは旧敵との提携に踏み切りました。クラウドの圧力がゲーム機の業界勢力図を崩していきます。
半世紀続いたゲームの歴史が
分岐点を迎えています。
- 取材
- 新田祐司
- デザイン・マークアップ
- 安田翔平
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さらなる成長へ
「これからもゲームで遊ぶ人が増え、ゲームで遊ぶ時間が長くなり、ゲームに投じるお金が積み上がるのは間違いない」。専門誌「ファミ通」の元編集長・浜村弘一氏は指摘します。クラウドがゲーム機を駆逐するか、ゲーム機の進歩がクラウドを超えるか。いずれにしても、ゲームはますます人々を魅了し、市場成長に拍車をかけます。