インバウンド統計リポート

四半期増加も日韓関係が影落とす

2019年7~9月期の訪日客数は778万人、旅行消費額は1兆2000億円だった。消費額は4四半期連続で増えた。日韓関係の悪化を背景に韓国人の消費が大幅に落ち込んだが、消費単価の高い中国人観光客などが下支えした。一部でラグビーワールドカップ(W杯)の特需もあったようだ。インバウンド統計リポートで訪日客の今を追う。

データ出典:日本政府観光局「訪日外客数」、観光庁「訪日外国人消費動向調査」

最新データ:2019 / 7~9

全体動向をチェック

訪日客数

韓国客数が急減

7〜9月期の訪日客数は前年同期比2.8%増の778万人だったが、韓国からは107万人(クルーズ船客除く)と同36%減った。日韓関係のもつれが韓国人の旅行先にも波及、航空各社の減便もあり旅客が遠のいた。ただ、中国や東南アジア諸国が全体を押し上げた。

国別の訪日客数

台湾が国・地域別で2位に

2016年7月以降、国・地域別で中国に次ぐ訪日客数を誇っていた韓国だが、8、9月と3位に転落。代わって台湾が2位に浮上した。ラグビーW杯効果もありラグビーファンが多い英国や豪州も2桁増の伸びとなった。

  • アジア
  • 欧州
  • 北米
  • 南米
  • オセアニア
  • その他
(19年7〜9月期)

消費額

消費額は4四半期連続で増える

消費額は前年同期比9%増の1兆2000億円。四半期として過去最高を記録した19年4~6月には届かなかったが、4四半期連続のプラスだった。

旅行消費額国別割合

韓国は3割減も中国が下支え

最大消費国の中国、2位の台湾、3位の韓国で全体の6割強を占める。韓国が3割減り、台湾も伸び悩んだが中国が22%増と堅調さをみせた。

  • アジア
  • 欧州
  • 北米
  • 南米
  • オセアニア
  • その他
(19年7〜9月期)

お金の使い方は

旅行支出

タイの伸び率高く37%増

7〜9月期の1人あたり旅行支出は5.2%増の16万5425円。最も支出額が大きかったのは25万2000円のフランスで宿泊費や娯楽などのサービス関連の支出が目立った。最も伸び率が高かったのはタイで平均宿泊日数が増えるなど1人当たり支出をけん引した。

旅行支出増減率

宿泊料金

引き続き欧州勢高く

飲食費

欧州各国 和食への支出惜しまず

娯楽費

体験型消費も人気

買い物代

買い物熱は欧州各国よりアジア

取材
藤川衛、上阪欣史
デザイン
安田翔平、久能弘嗣、伊藤岳
プログラム
佐藤健

ビジュアルデータ 一覧へ戻る

この記事は有料会員限定です

無料の登録会員の方はお読みいただけません。