インバウンド統計リポート
1人あたり支出、
豪州が突出
豪州が突出
2018年1~3月期の訪日客数は762万人、旅行消費額は1兆1343億円となった。訪日客数は過去最高で、旅行消費額は1~3月期として初めて1兆円を超えた。1人あたり支出はオーストラリアが首位で、2位はベトナムだった。インバウンド統計リポートで訪日客の今を追う。
データ出典:日本政府観光局「訪日外客数」、観光庁「訪日外国人消費動向調査」
最新データ:2018 / 1~3
全体動向をチェック
訪日客数
旧正月、イースターで好調
訪日客数は前年同期比16.5%増の762万人だった。旧正月やイースター休暇でアジア、欧米、豪州客がともに好調だった。
国別の訪日客数
伸び率トップはスペイン
伸び率トップは47.8%増で1万9867人のスペイン。日本政府観光局は17年3月に訪日旅行の需要喚起につながる情報発信拠点をマドリードに設置した。2位は32.5%増で11万5306人のフィリピンだった。
訪日客数(人) | 前年比(%) | |
---|---|---|
スペイン | 19,867 | 47.8 |
フィリピン | 115,306 | 32.5 |
ロシア | 19,489 | 27.8 |
韓国 | 2,131,316 | 24.4 |
中国 | 1,943,604 | 17.9 |
- アジア
- 欧州
- 北米
- 南米
- オセアニア
- その他
国名
100 人
消費額
体験型消費が活発
旅行消費額は17.2%増の1兆1343億円。スキーや和食など体験型消費が活発なうえに、家電や時計といったモノ消費が堅調だ。
旅行消費額国別割合
中国と台湾で全体の5割
消費額は中国が38.7%と最も大きく、次いで台湾の13.2%でこの2カ国・地域で半分を占める。
- アジア
- 欧州
- 北米
- 南米
- オセアニア
- その他
国名
100 億円
お金の使い方は
旅行支出
オーストラリアが首位、欧州勢が上位
1人あたり旅行支出の首位はスキー目的の訪日客が多いオーストラリア。2位は短期留学などで滞在日数の長いベトナム、3位は旧正月で買い物目的の中国だった。
宿泊料金
オーストラリアが1位、欧米高く
1人あたりの宿泊料金はオーストラリアが最も高かった。欧州、米国は高い傾向にあり、アジアは総じて低い。
飲食費
オーストラリアが首位、欧州は和食好き
1人あたりの飲食費の首位もオーストラリアだった。和食人気の高まりでイギリスやフランスも飲食費が高い。
娯楽費
オーストラリアが突出
1人あたりの娯楽サービス費の首位はオーストラリアで2位の中国の1.5倍だ。訪問先は北海道が人気で、スキーやスノーボードにお金を使っている。
買い物代
中国が1位、ロシア3位に
1人あたりの買い物代は中国が突出して多い。旧正月で日本を訪れ、買い物を楽しんだ。3位にはロシアが入った。
- 取材・制作
- 藤川衛、安田翔平、佐藤健、久能弘嗣