インバウンド統計リポート

1人あたり支出
1位豪州、中国抜く

2018年の訪日客数は3119万人、旅行消費額は4兆5064億円とともに過去最高を更新した。1人あたり支出ではオーストラリアが首位で、17年にトップだった中国を抜いた。夏から秋にかけて台風被害や北海道地震の影響が出たが、年末にかけて需要が回復した。インバウンド統計リポートで訪日客の今を追う。

データ出典:日本政府観光局「訪日外客数」、観光庁「訪日外国人消費動向調査」

最新データ:2018年

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訪日客数

5年で3倍、3000万人突破

2018年の訪日客数は初めて3000万人を突破し、3119万人となった。この5年で3倍になり、このままのペースで訪日客が増えれば、政府目標の「2020年に4000万人」が達成できそうだ。

国別の訪日客数

伸び率トップはベトナム

アジアからの訪日客が好調だった。中国が838万人となり、初めて800万人台に達した。東南アジアではタイが113万人と初めて100万人を突破。前年比でみるとベトナムが26%増、ロシアが23%増となった。ビザを緩和した効果が継続し、客数が伸びた。

前年比
ベトナム 26%
ロシア 23%
イタリア 19%
スペイン 19%
フィリピン 19%
  • アジア
  • 欧州
  • 北米
  • 南米
  • オセアニア
  • その他
(18年)

消費額

体験型消費シフト

旅行消費額は4兆5064億円。18年から調査方法を変更したため単純比較できないが、7年連続で前年実績を上回った。全体に占める割合は、買い物代が34.7%と最も多く、次いで宿泊料金(29.3%)、飲食費(21.7%)だった。構成比でみると、買い物代は前年から減り、宿泊と飲食費が増えた。訪日客の消費は体験型消費にシフトしつつある。

国別の消費額

中国と韓国で半分

消費額は中国が34.1%でトップ。13%の韓国と合計すると、この2カ国で半分近くを占める。台湾、香港、米国を加えた上位5カ国で全体の7割超を占める。

  • アジア
  • 欧州
  • 北米
  • 南米
  • オセアニア
  • その他
(18年)

お金の使い方は

旅行支出

中国が4位に後退

1人あたり旅行支出は0.9%減の15万2594円。前年に首位だった中国は2.9%減と4位に落ちた。首位はオーストラリアで、スペインとイタリアが続いた。

宿泊料金

英国が1位、欧州高く

1人あたりの宿泊料金は英国が最も高く、オーストラリア、スペインの順だった。欧州は高い傾向にあり、アジアは総じて低い。

飲食費

スペインが首位、欧州は和食好き

1人あたりの飲食費はスペインがトップだった。スペインでは和食に関心が高まり、日本の魅力が増しているという。上位には欧州勢が並んだ。

娯楽費

スキーで豪州が首位

1人あたりの娯楽サービス費の首位はオーストラリアだった。北海道のニセコなど日本でスキーを楽しむオーストラリア人が増えている。

買い物代

爆買い収まっても中国1位

1人あたりの買い物代は中国が首位だった。大量に土産を買い込む爆買いは少なくなったが、買い物代に多くをさく。2位は滞在期間が長いベトナムが入った。

取材・制作
藤川衛、安田翔平、佐藤健、久能弘嗣

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