日本は、世界は
人気アプリにみる新潮流

 人気アプリの顔ぶれは、世界の消費トレンドや産業の移り変わりを映し出す。15カ国・地域のダウンロード数と売り上げのランキングを月別に追ったビジュアルデータで、世界のアプリ市場の潮流と「お国柄」を探ってみよう。

APPLI RANKING人気アプリ ランキングと推移は

国・地域

カテゴリー

ランキング指標

米調査会社アップアニーがまとめた15カ国・地域のアプリダウンロード数と売り上げの月別ランキング(縦)、推移(横)を2016年から2017年8月まで、アプリのアイコンを使ってビジュアル化した。アイコンにカーソルを合わせるとアプリ名や開発企業の国・地域、カテゴリーを表示する。中国はiOSのみ。

 国・地域別に人気アプリのカテゴリーや指標をボタンで切り替えていくと、どんなことが見えてくるだろうか。例えば中国を見ると、「フェイスブック」や「ワッツアップ」「インスタグラム」など世界的にメジャーなアプリが見当たらない。ダウンロードできるアプリを国が制限しているためだ。

 ふだん日本では目にしないような「その国ならでは」のアプリがあったり、逆になじみのあるアプリが意外な国でつくられていたりと、様々な発見があるはずだ。(データ協力 App Annie)

TOPICSアプリ文化にみる「お国柄」

TOPICS - 01

ポケモンGO、
ロングランにならず

 150カ国以上で配信され、累計ダウンロード数が7億5000万回にのぼった「ポケモンGO」。スマホを手に練り歩くプレーヤーを至る所で見かけるなど社会現象になったが、ランキングではそれほど寿命が長くなかった。マリオシリーズ初のスマホ向けゲームで、課金のない買い切り型で話題を呼んだ「スーパーマリオラン」も、ヒットは続かなかった。

 既存のアプリも新しいサービスを投入して、生き残りを図っている。

 日本のゲームアプリランキングは2016年10月以降、ダウンロード数1位が毎月入れ替わっている。1位をとったアプリも翌月にはランキング外になることもあり、競争が激しい。

01 - A

日本 ゲーム ダウンロード数

毎月のように新しい顔ぶれがランクインしている毎月のように新しい顔ぶれがランクインしている

01 - B

世界 ゲーム ダウンロード数

群雄割拠のゲーム市場で勝ち続けるのは難しい群雄割拠のゲーム市場で勝ち続けるのは難しい

TOPICS - 02

日本、料理レシピ動画がブーム

 17年に入り、日本では料理レシピ動画のアプリが相次ぎランクインしている。1分前後の動画でスマホ視聴に適し、視聴者が料理する目線を意識した真上からのアングルが特徴だ。ゲーム以外のダウンロード数をみると、「DELISH KITCHEN(デリッシュキッチン)」や「kurashiru(クラシル)」がランキングの常連になっている。交流サイト(SNS)での拡散やテレビCMも認知の拡大を後押ししている。

02 - A

日本 ゲーム以外 ダウンロード数

料理レシピ動画アプリが健闘している料理レシピ動画アプリが健闘している

02 - B

日本 ゲーム以外 ダウンロード数

「LINE」の強さは変わらない。国内で「LINE」の強さは変わらない。

TOPICS - 03

世界では動画、日本では漫画

 ゲーム以外のアプリ売り上げで、世界を席巻しているのが米動画配信サービスの「Netflix(ネットフリックス)」だ。日本では15年から配信を始め、オリジナルコンテンツの制作にも注力する。ただ、無料でテレビ番組を見る習慣が根強い日本では有料動画アプリの波は来ていない。その代わりに存在感を増しているのが「LINEマンガ」や「ピッコマ」といった漫画をスマホで読めるアプリだ。

03 - A

世界 ゲーム以外 ストア売り上げ

世界で最も勢いがあるのが炎のロゴの「ティンダー」だ。「Netflix」が一回もランクインしなかったのは、日本、中国、ロシアだけ

03 - B

日本 ゲーム以外 ストア売り上げ

マンガアプリはじわじわと種類も増えているマンガアプリはじわじわと種類も増えている

取材・制作
夏目祐介、鎌田健一郎、清水明、佐藤健
データ提供
App Annie

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