成果に見合う?
報酬から見る社長の通信簿
日本の上場企業のトップは成果に見合った報酬を手にしているのか。2011年3月期~15年3月期にかけて、継続して1億円以上の報酬を社長に支給した主要60社について、企業価値を示す株式の時価総額や株価の騰落率との関係を比較しやすいようにビジュアル化した。

氏名(敬称略) | 社名 | 報酬(億円) | 時価総額(億円) | 株価騰落率(%) |
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それぞれの社長の「役員報酬」の金額を円の大きさで示した。横軸は時価総額の推移、縦軸は株価の騰落率。円の位置が右上へと動いていけば、時価総額や株価が上昇し続けたことになる。そのうえで、円が大きくなっていれば、市場の評価とトップの報酬が連動していることになる。
直近5年間の推移を追いかけると、業績が伸び悩み、株式市場からの評価はいまひとつでも、報酬が高水準を維持したままのトップは少なくない。一方、株価が順調に上昇しながらも円が小粒なままの「働き者のトップ」がいることも分かる。
日本経済新聞社がまとめた上場企業の役員報酬(2015年3月期)集計をもとに、森園 泰寛、松本 千恵、河本 浩、山崎 亮が制作した。