外国人観光客、
どこへ行く? 何を買う?

JAPAN AND THE WORLD NIKKEI・FT共同特集

スクロール

 外国人観光客は、日本のどんなところに魅力を感じているのだろうか。この数年、右肩上がりで増えている訪日外国人。どの国からやって来て、日本のどこへ向かい、どんなことにお金を使っているか。データで探ってみよう。

どれくらい増えた?

5年で4倍、
目標は年4000万人

どこの国・地域から来た?

総数1位は中国、ベトナムは10年で8倍以上に

    訪日外国人の国・地域別割合

    06年比の伸び率で比べると

    日本にいる間、どこに行く?

    1年前より佐賀県は2.6倍、三重県は2.5倍

    都道府県別訪問率(数)

    総数の順位を見る 伸び率の順位を見る
    総数の順位 2017年(1-6月、単位:人) 伸び率の順位 前年同期比(倍)

     押し寄せ始めた外国人は、日本のどこに向かうのか。観光庁の宿泊旅行統計を探ると、地域差が見えてくる。都道府県別の延べ外国人宿泊者数は、やはり東京都がトップ。ただ、伸び率に注目すると地方への広がりがわかる。

     15年(1―10月)を前年同期と比べると、佐賀県が伸び率で1位になった。増えた背景のひとつが映画やドラマロケの誘致。佐賀県鹿島市などで撮影されたタイの映画が14年に同国で公開されて以降、ロケ地を訪ねるタイ人観光客が増えたという。伸び率2位の三重県は、16年5月に開く主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で注目される場所。ここ数年は伊賀流忍者博物館(伊賀市)を巡るツアーが人気だという。

     国・地域ごとに日本を訪れる都道府県を調べると、2014年の数字では「2位」に違いが出た。韓国や中国からは、比較的距離が近く、レジャーや買い物、飲食のスポットが集まる「大阪」へ。米国、カナダ、英国といった欧米の先進国からは、日本の歴史を感じられる「京都」へ。シンガポールやタイなど雪の降らない国々からは、スキー観光を兼ねた「北海道」へ向かう観光客が多い。

    お金の使い道にお国柄

    2兆円を超えた旅行消費額 中国人はその3割近く

     14年の訪日外国人の旅行消費額は、前年と比べて約4割増の2兆278億円となり、過去最高になった。国・地域別では、中国が前年比ほぼ倍増の5583億円。全体の3割近くに迫り、「爆買い」と呼ばれる消費の実像が数字にも表れている。

    滞在期間が長いオーストラリア人、宿泊費に1人9万円以上

    出費項目別の旅行支出額(2014年)

       1回の旅行で1人がどれくらい、何にお金を使うのか。出費の項目でみたところ、宿泊代のトップは滞在期間が長いオーストラリア人で、1人あたり9万3484円。買い物代では1人あたりでみても中国人が多く、1回の旅行で12万7443円を使っている。

      取材・制作
      編集委員・小林明、板津直快、佐藤健、安田翔平、清水正行
      データ出典
      訪日外国人旅行者統計(日本政府観光局)、訪日外国人消費動向調査(観光庁)、
      宿泊旅行統計調査(観光庁)

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