1決算書ってなんだろう
- 会社の健康診断書 -
決算書を読んだら
何がわかる?
決算書が読めるようになると色々なことが分かります。決算書は会社の健康診断の結果のようなものです。この1年で身長・体重がどのぐらい増えたのか、メタボになっていないか、病気にかかる心配はないか、治療が必要かどうかもわかるようになります。
決算書は何のため?
株式を公開するということは見ず知らずの他人から資金を調達する行為です。株式を公開した会社には社会的にキチンとした経営と、おカネを出した株主やおカネを貸した銀行などへの会社のおカネに関する詳しい報告として、決算書の提出が求められることになります。
決算書の中身は?
下の図は「損益計算書」という決算書の一部です。専門用語が並び、見慣れない人にはわかりづらい内容かもしれません。会社はこのような書類を複数提出する形で報告を行います。
決算書にまつわるルール
会社の中で使うための内向きの会計を「管理会計」と言います。一方「財務会計」は株主や銀行など外部の人に決算を報告するためのものです。法律によって決められているものを制度会計とも言います。外部の人にもわかりやすいように共通の基準で作られています。
国ごとに異なるルール
会計のルールは複数あります。日本基準、米国会計基準、欧州を中心に使われている国際会計基準(IFRS:アイファース、イファース)があります。日本の企業が必ずしも日本基準を使う必要はありません。キヤノンや富士フイルムホールディングスは米国基準を、トヨタ自動車やソフトバンクグループはIFRSを使っています。
重要な決算書は3つ
決算書の中で、いくら稼いだかが分かるのがPL(ピーエル、損益計算書)、企業が何を持っているのかが分かるのがBS(ビーエス、貸借対照表)、おカネの流れが分かるのがCF(キャッシュフロー計算書)になります。3つの表は実はつながっています。その関係が分かれば、数字の裏に潜む企業の物語もわかるようになります。