グローバル化が進み、様々な人が世界中を行き来する時代。日本と海外の間では、どんな人が、どんな目的でお互いの国を訪れているのか。統計データを探った。
日本にやってくる外国人は観光客だけではない。東日本大震災の直後には落ち込んだものの、一定の期間、日本に住む目的で来日する外国人もここ数年、増えている。日本にいる外国人のうち、短期滞在者や永住者、日本人の配偶者などをのぞき、仕事や留学、技能実習などの目的で中長期の滞在をしている人は約63万人。鳥取県の人口(約57万人)を上回る。
海外に長期滞在している日本人の数はどうだろう。直近の統計となる2013年時点で、永住者をのぞいた長期滞在者は約83万人。このうち、地域別ではアジアが約40%を占め、北米(約32%)を上回っている。滞在目的ではビジネスを目的とした民間企業関係者が約54%を占めている。
2013年のデータ。アフリカでは内紛などでビジネス環境が整っていない地域も目立つ。中国などとのODA(政府開発援助)合戦で政府関係者が増えている面もある。